術後のバックアップ体制
HIROMICHI KIKUCHI
菊池仁達 OFFICIAL WEBSITE
渡航移植をした患者様の3割は、地元の大学付属病院などの医療機関でフォローアップの診療を受けられます。
その診療を求める際に提出する書類作成やアプローチの方法などは、私どもが教示いたします。
但し、医師の紹介状(診療情報提供書)を持参して海外へ渡航され、かつ現地で倫理委員会(第三者委員会)の審理を得て合法に移植術を受けられた方に限ります。
そうでなければ、フォローアップ診療を受けられない可能性がかなり高くなります。
また、ご希望でしたら、法令を遵守している海外の医療機関もご紹介します。
令和7年5月24日
帰国後の継続治療(DJステントの抜去)
腎移植後の体内(尿管)にはDJステント(以下「DJ管」といいます。)が留置してあります。
このDJ管は尿の流れを良くする役目を果たします。
縫合した部分が狭くならないようにストロー状の筒が2か所に挿入されています。
このDJ管は、通常、腎移植後1~3か月経過すると膀胱鏡を用いて抜去します。
今年に入り、DJ管の抜去は腎臓移植手術の一部とみなす考えが出てきて、渡航移植患者のDJ管を抜去することは海外移植手術の手助けをする行為との判断から、渡航移植患者のDJ管の抜去を拒否する医療機関や医師が増えてきています。
腎移植で海外渡航をお考えの方は、渡航前にDJ管を抜去して頂ける医療機関を確保することが望ましく思います。
帰国してから医療機関へ飛び込むと、「腎臓移植をした病院で抜去してください。」と拒否される可能性が高く、再度、移植術を受けた国へ渡航してDJ菅抜去の処置をしなければなりません。
そうなると身体的・経済的負担も少なくありません。
その場合の費用も、腎移植の渡航前に確認された方がよいと思います。
※DJ菅の抜去(処置)の医療機関をお探しでしたら、ご紹介いたします。
※DJステントとはダブル・ジョイント・ステントあるいは、
DJカテーテルとも言います。
令和7年5月25日